男性器の大きさが生むイケメンの悲劇・恋愛とセックスを諦めた人生①
姫が殿とのセックスを拒絶するように殿が姫とセックスを敬遠する理由
もちろん
殿が殿を好きになるとかではなくてのお話よ。
そうね、敬遠というよりは諦めに近いわ。
殿がセックスを諦めるだなんてあり得ないと思わない?
その原因は男の象徴である男性器
この前は「大きい=俺すごい」男性器自慢の殿方のお話をしたわね。
今日はその真逆。
大きい=セックスも恋愛も諦める。
殿方A氏とイヴのお話
彼は奥様とお子様おひとり。会社経営をしていたわ。
周りの友人達は、夜の街で出会った姫と不倫を楽しむ。
仲間内でもダントツにイケメンなA氏を狙っている姫たちはいた。
でもA氏は夜の街に遊びに行っても姫と恋仲、あるいはカラダの関係を楽しんでいるという噂は聞いた事がなかったわ。そしてわたしも友達から紹介されてA氏とは夜の街の遊び場で出会ったの。単なる知り合い程度の感覚ね。
当時イヴにはお付き合いしている殿がいた。その仲に、いつも割って入ってきていたのがA氏。お付き合いしていた殿も
「Aはイヴちゃんのことが本当に好きだね」と言うくらい、A氏はわたしに執着していた。
その後、わたしは殿とお別れしたけどもA氏に特別な感情もなく遊び場で会う人、ただそれだけ。でも更にそれから1年間、思いをストレートにイヴにぶつけてきたA氏。
だんだん情にほだされて、一生懸命ぶつかってくる、年上のA氏をなんとなく可愛いと思えてきた。
わたしの心とカラダはA氏を受け入れる準備が整った
お酒を交わし、朝まで一緒に過ごしても、A氏はイヴをホテルには誘わない。
なぜかA氏はいつも車中で、男性器を見せて、触わらせるだけ。だからと言って射精するわけでもないの。あれほど、わたしを思い執着していたはずなのに抱こうとしない。
A氏に特別な趣味があるのか、イヴの魅力が足りないのか…。
車中でA氏の男性器を見せられ触るだけの行為が3か月間続いた。
そしてやっと、わたしたちは結ばれるその時が来た
A氏の男性器は待ちきれないと言わんばかりに張り裂けそう。
やっとこの時がきたわ。ボルテージは最高潮に達した挿入のその時、その瞬間
A氏の男性器のその勢いは一瞬にして失われ挿入には至らなかった。
「ごめん」と一言…A氏
うな垂れるA氏をみて、わたしは「来て」とA氏を引き寄せてA氏に愛撫をしたわ。
A氏の絶望感にも近いその表情に、いまどうしても交わりたいという思いに狩られたの。わたしをずっと思って待ってくれたこの人を。最初は情にほだされて始まった関係だけど、いまここにいるA氏に対して愛があることに気づいた瞬間でもあるわ。
そして再び挿入へ
A氏は丁寧にわたしの中に少しづつ、ゆっくりと入ってきた。
わたしたちは交わり、エネルギーを絡ませあいながら尽きたわ。
行為が終わったあとA氏はこう言った
「イヴちゃん、ありがとう。こんなにセックスが良いものだと生まれてはじめて知ったよ」
彼は当時 35歳。A氏はタバコに火をつけ話を続けたわ。
「ごめん。なぜホテルに誘わなかったか。実際には誘えなかったんだ。
わかるだろこの俺の男性器。デカくて醜い。これのせいで姫たちを傷つけてきた。
俺も怖いんだよ。この醜い男性器をイヴちゃんが怖がるんじゃないかと。拒絶されるんじゃないかと。少しずつ慣れてもらって受け入れてもらえたらって」
A氏の男性器は、それはそれはかなり立派なもの。
普通なら殿として誇らしいものなはず。でもそうでない殿もいる。
姫を傷つけてきたというA氏もまたそれ以上に傷ついてきた。
A氏の初体験
それはA氏が学生の頃、同級生の姫様と。姫様もまた初めての体験。姫様はその大きさと見た目のインパクトに泣き出してしまった。そして動揺し焦ってしまったA氏。上手く交わる事が出来ずに初めてのまぐわいを終える。
その後もお付き合いした姫達も、男性器を見て驚き不安な表情をして拒絶した。
やっと結ばれた時思った姫も、恐怖に泣いてしまった経験もあると。
まだ経験値の少ない姫からしたら仕方ないのかもしれないわ。
だって男性器の色々について、教わって育ってないもの。
それでも姫様も欲情はするもの。
A氏とはセックスが出来ないからと、他に殿方を作りA氏の元を離れていく。
A氏は家庭を築くことになった
奥様もまた泣きながら「子どもは欲しいから」とA氏の男性器を受け入れた。
でも徐々にいざ挿入となると「痛がったら」「泣いたら」とA氏は苦しみの中に突き落とされ、その瞬間男性器が反応しなくなるようになった。ただただ、我慢してくれている奥様のために子どもは作りたいの思いの一心しかなかった。
遠くをみるその横顔は悲しげだった。
そしてA氏が出した結論
泣いて嫌がる奥様をみて、こんな醜い男性器を持った俺に、子どもが授かった事だけでありがたいのだと自分を納得させ奥様とのセックスもそれを補うための風俗や遊びも諦めた。
自分で処理すればいいのだ。そしたら誰も傷つかない。傷つけないですむ。
その数年後にA氏はイヴと出会う
A氏はベッドから起き上がり、グラスに入ったバーボンを一気に飲みほした。
「もう恋愛もセックスもしないと諦めていたけど、イヴちゃんと出会って男性性が呼び起こされちゃったんだよね。最初は多くを望まないそう決めていたんだ。イヴちゃんが彼と別れたと知って我慢できなくなった。そして人生最後のチャレンジと思ってイヴちゃんに俺の醜い男性器を見せたんだ。心臓がバクバクでイヴちゃんの顔が見れなかった。我に返ってこの醜い男性器を見せた事を後悔して、男性器を隠そうとしたら、イヴちゃんの指先がこんな醜い男性器を愛おしそうに触ってくれた。そしてイヴちゃんが<やっと会えた。待たせてごめんね>ってこんな醜い男性器に」
A氏はグラスを置くとベッドに腰を掛けて、私を見た。
「男として自信を少し取り戻したんだ。もしかしたらイヴちゃんとなら交わえるのではないかって。けどやっぱりその瞬間、イヴちゃんを傷つけたら、拒絶されたらってダメだった。ごめん。本当にこれで終わったと思ったよ。まさかイヴちゃんから<来て>と引き寄せられるだなんて。これが奇跡だとしても・・・」
わたしはうれしくて、わたしからA氏を押し倒してキスを繰り返し愛撫をし再び交わったわ。
そんな風に苦しんできて、自分の苦しみと戦いながらもわたしを求めてくれたこと。
奇跡なんかじゃないのよ
A氏がわたしを思い大切にする気持ちと、わたしがA氏を受け入れたいという気持ちが
重なりカラダが交わるように、その思いも交わり螺旋を描いていっただけの事。
大きいから小さいからではなく、相手をいかに大切に思うかがカラダを合わせる時にはもっとも大切。
それと同時に姫は殿のカラダの仕組みを知り
殿は姫のカラダの仕組みを知ること。
そしてそれは全てが同じでなく、人それぞれ思いが違うように、カラダのパーツも人それぞれで全く異なる感情を持ち合わせている。
それだけはいつも殿方にも姫にも覚えて欲しいの。
だからA氏に言ったわ。
これからは2人でしたい事、してほしい事なんでも伝えあっていきましょう。
欲望はわたしがすべて叶えてあげるわ。2人でまぐわいの時を世界中で一番楽しみましょう…と。
大きい事に悩み苦しむ殿方はA氏だけではない。姫達も苦しむように、また殿方も苦しんでいることを知ってほしい。
明日は別の殿方のお話を。